対称性

対称性*は一般的に「ある変換に対して変わらない性質」です。
対称性は変換による差異性と変わらない同一性の表現として、存在の基礎であり、認識の基本です。

対称性は存在秩序の表現です。
存在秩序は秩序の混沌化、散逸過程にあって保存される姿、形です。
対称性は変化、変換にあって現れる、不変に保存さる存在表現です。
対称性は存在表現ですから物理化学、生命活動、社会関係、文化にも、数学にも表れます。
物理では 自発的対称性の破れ*、ネーターの定理が基礎にあります。
自発的対称性の破れは「メキシカン・ハット型ポテンシャル」「机に立てた鉛筆」等で説明されます。
ネーターの定理は「系に連続的な対称性がある場合はそれに対応する保存則が存在する」です。
生物は生命の基礎をなす物質代謝が非平衡開放系としてあります。
生物の恒常性は同化と異化で実現します。
社会ではコミュニケーションを介して、価値が共有されます。
人格は皆異なりますが平等を理想とします。
社会は物質代謝の組織として成り立ちます。
文化は多様性を普遍性が貫きます。
数学、論理の関係は対称性によって変換され、拡張されます。
数学の対称性は図形を区別し、公式に対称性が表現されます。
関数は静止、固定した関係表現ですが、値が代入されて存在関係を表現します。
関数は可変の値にかかわらず、不変の関係を表現します。
対称性は区別と関係の表現であり、差異性と同一性の表現です。

対称性は区別と関係の表現です。
対称性は区別があっても差異の無い表現です。
対称性には区別する基準、軸があります。
対称性は軸で区別された部分間の異同を表現します。
対称性は区別する軸の問題であるとともに、区別される部分間の異同の問題です。 対称性は破られるまで軸は定まりません。 対称性が破れて、時空間、質量が表現されます。

対称性は一様性表現です。
秩序が破れて一様性に差異性が生じ、対称性が区別を表現します。
区別を表現する対称性がないことで一様性を受容できます。
対称性は一様性が普遍性の次元と個別性の次元とに分かた表現です。
対称性は普遍性と個別性、同一性と差異性とを重ねます。
同一性が普遍性の全体を表現し、差異性が個別性を部分として表現します。
全体に普遍性、同一性があって、部分の個別性、差異性が実現します。
普遍性、同一性がなければ個別を区別する関係、差異性の関係が成り立ちません。

存在の対称性は分かたれます。
対称性の自発的破れ
対称性と対称軸
対称性の分類と対称性
普遍性、
形の対称性

2023.11.22