関係

関係は区別と双対します。
区別があって関係し、関係として区別は表現されます。
区別の関係として存在秩序が実現します。

区別と関係は秩序の形式です。
存在は秩序の実現であり、秩序の形式は存在の区別と関係を表現します。
あらゆる存在は相互作用秩序によって実現しています。
ですから秩序の実現である存在はすべて相互に関係しています。
すべては存在秩序関係に連なって存在します。
存在する対象はすべて関係している普遍性が非存在との区別になります。
関係は存在を実現する相互作用の表現です。

通常、存在が関係しても、関係自体の存在は問題になりません。しかし、
関係は存在として表現されます。
具体的に影は光源、対象、背景の関係を存在として表現しす。
光源、あるいは対象の移動に応じて影の表現も移動し、形も変えます。
関係を表現して秩序は実現します。

連なる関係は短絡もします。
すべての存在は相互作用関係で連なっています。
すべての存在は関係の関係として連なっています。
近い関係と遠い関係がありますが、偶然の出会い、偶然の組合せで遠い関係が短絡して近い関係に表現されることがあります。
言葉で表現される関係では単語間の関係で、ほとんど意味が通じない関係も短絡します。
意味が通じない観念、概念が組み合わさって妄想が、あるいは創造的発想が生まれます。

関係の基準は対称性です。
区別の対応関係が成り立って対称であり、対応関係の欠けが非対称であり、消失が対称性の破れです。

数学は関係の形式を対象にする学問です。

論理は関係表現の形式を対象にする学問です。
区別と関係は秩序の表現であり、論理は秩序形式を表現します。

2024.09.09