死は生命にとって必ず訪れます。
単細胞生物は壊されても、それは死以前の物の変容です。
単細胞生物は死なずに、次々と世代交替します。
多細胞生物は太陽光エネルギーから植物が作る栄養で生きています。
互いに食べて生き、食べられて死にます。
細胞は常に栄養を取り込み、作り替え、老廃物を排泄します。
生きるには常に自分の細胞を作り、死んだ細胞を捨てなくてはなりません。
人は毎日数パーセントのタンパク質を更新しています。
地球生命もやがて資源が枯渇すれば、生命環境が破綻すれば死に絶えます。
生と死は一体です。
死がなければ生ばかりになり、生きる資源が尽き、結局滅びます。
死んでも残したいものがある一方、死んでかき消したいものも皆持っています。
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身体とは別に、意思、魂、精神等の死が問われます。
意思、魂、精神等は身体とは別ですから、担う人さえいれば引き継がれます。