世界はこの生きている宇宙です。
生きている世界と、生きていると感じている世界は別です。
生きていると感じている世界は人によって違います。
感じている世界を主観世界、生きている世界を客観世界と区別します。
他の人がどの様に感じているかを自分の感じと比べることはできません。
小説「藪の中」、映画「羅生門」でも描かれました。
実際の裁判でも証言の違いは深刻な問題になります。
しかし、客観世界も感じる世界に違いはありません。
主観世界について「物質世界」「観念世界」「意識世界」「環世界」「神に創られた世界」「夢の世界」等々の多様な解釈があります。
一つに連なりまとまった表現を、それぞれの「世界」と呼ぶこともあります。
人は世界の違いを埋めるためにコミュニケーションします。
人は人毎に違う世界を感じて孤独です。
人々は共感を求めて歌い、踊り、語り、書き、描いて、競い、芸術を創作するまでになりました。
人類はコミュニケーションによって、主観世界と客観世界とを普遍的な科学世界として理解するようになりました。