作用
作用は存在を実現ます。
作用が存在を実現ます。
作用なくして存在は実現しません。
物理的相互作用によって物質は実現しています。
電子と陽電子のように、場が励起して粒子が表れます。
電場と磁場のように、相補的位相が重なって波動が表れます。
もつれた量子に作用はなく、存在は表れません。
量子もつれが作用によって終わるように、存在の局所性は作用によって表現されます。
エネルギー場が作用して物質は実現します。
エネルギーによって作用は実現し、エネルギーは物質を表現します。
エネルギーは質量と等価であり、相互転化します。
作用は区別と関係を実現し、表現します。
作用はまず存在を区別します。
作用は互いの区別を実現し、表現します。
区別された存在が互いに作用します。
存在は互いを区別して作用します。
作用はすべて相互作用です。
一方的では作用は成り立ちません。
どれ程に非対称の関係でも相互に作用します。
太陽と砂粒程に質量差があっても、重力は相互作用です。
権力者と庶民であっても、社会関係での相互作用です。
作用は変化と保存です。
運動と静止とも言いえるが運動と静止は作用の一面的表現です。
ゼノンの運動否定のパラドクス表現にあるように、運動と静止は相反し相容れません。
作用の変化と保存は形式的論理関係ではなく、弁証法的相互規定関係です。
変化を変異とも言えるが、変異は差分も示します。
変異は始終を対比し、その経過が切り捨てられてしまいます。
作用は自らを保存しながらの、自らの変化です。
変化しない作用はなく、自らを保存しない存在はありません。
核子、原子核、原子、分子のように、物質の基礎的階層の運動で、発展的階層の存在を表現します。
原子核は陽子と中性子の相互作用の保存表現であり、電子との相互作用で原子を保存表現します。
生物は他を同化し、自らを異化する代謝によって、個体を維持保存します。
恒存性は変化にありながらの保存の表現です。
生物では恒常性=ホメオスタシスで非平衡開放系として実現します。
作用は自らの変化と保存であり、相互関係にある他の変化と保存です。
作用は自らの変化によって、他の変化を実現します。
他へ作用するには、自ら変化することで相互関係を変えます。
他を変えるのは、他自体です。
作用は互いを変化させながら、互いを保存します。
変化と保存の対立矛盾は相克して作用を実現します。
変化だけであるなら生成か、あるいは消滅でしかありません。
保存される秩序がなければ、混沌でしかありません。
作用は相互の変化であり、相互の存在を保存します。
相互作用は存在秩序を実現し、存在秩序を表現します。
存在はエントロピーの増大化過程、全体の無秩序化過程に個別秩序を実現します。
個別秩序を創発する無秩序化は全体秩序です。
自らの作用の保存と変化の対立は全体と部分の区別を表現します。
作用は自らの全体を保存し、自らの部分を変化させます。
作用は自他の区別と関係を表現します。
表現される自他の区別が個別性です。
個別性は対象化によって受容される表現です。
何を対象とするか、どの表現を受容するかによって個別性の規定は変わります。
個別性は存在を規定しているのではなく、受容によって選択される対象表現です。
個別性は受容する対象の階層ごとに規定される自他の区別表現です。
存在は相互作用の階層をなしており、個別性は階層ごとの対象を表現しています。
握り飯、米粒、糖質、分子、原子、等それぞれの階層での個別性が対象を表現しています。
人格としての自他、社会人としての自他、生物個体としての自他、免疫での自他等の、どの階層での存在を対象とし、その表現を受容にするかで個別性は異なります。
個別存在は相互作用する対象です。
個別存在は他との作用変化で区別され、自らの保存を表現ます。
個別存在は互いの変化として、相互の区別と関係を表現します。
相互作用は連なります。
相互作用は継起し、並起します。
相互の連なりが全体を構成します。
相互作用間のゆらぎが多様性を実現します。
相互作用の連関が拡大するにつれ、作用の伝わりはゆらぎます。
多様化する相互作用が組み合わさって個別秩序を創発します。
変化と保存として対称性が表現されます。
対称性は何らかの変換に対する不変性です。
対称性は作用のない変化と保存を表現しています。
対称性は対称軸を基準に区別する変換不変性です。
対称性自体が対称軸によって並進、回転、鏡映など区別されます。
位相幾何は要素間の保存される関係を対象にします。
関数は保存される変化を表現します。
偶関数、奇関数も対称性を表現します。
関数は変数間の保存される関係を表現します。
同じ規定関係を表現する同じ形の関数でも定数、係数の違いがグラフを変化させます。
定数、係数にはさらに関数をも代入できます。
導関数は変化量の変化量を表現します。
速度は保存される変化量であり、加速度は速度の変化量です。
意志には加速度を変化させる自由度があります。
2024.11.01