保存

世界の存在すべては作用と表現です。
作用は変化と保存です。
保存は変化と共に存在の実現です。
存在は変化にあって保存されます。
無秩序化の散逸過程にあって、保存される秩序として存在は実現します。
宇宙はエントロピーが増え、無秩序化していますが、その過程にあって物質は保存されています。
原子核は運動する陽子と中性子を結びつけて保存します。原子は原子核と電子との相互作用を保存します。
ヒトの身体を構成するタンパク質、細胞、組織は常に物質代謝して更新されていますが身体は保存されます。
社会は止まることのない生産・流通・消費の経済活動として、社会関係を保存しています。
意識を構成する感覚、感情、記憶も常に更新され、生長し、老化しますが人格は保存されます。

保存は変化と共に秩序を実現し、表現します。
保存は散逸過程での平衡として実現します。
無常の世界にあって形あるものが存在との捉え方があります。

すべての存在は秩序の実現です
秩序として実現しなくては対象として存在しません。
作用し、表現する対象は秩序としての存在です。
秩序は保存されるパターン=典型を表現します。
秩序の保存は対称性の表現です。
対称性は変換に対する保存です。
何らかの変化である変換しても変化せず、保存される性質が保存です。
空間位置の変化、時間変化があっても保存される性質が対称性です。

存在の基礎をなす物質にはエネルギー保存即があります
物質は常に運動して存在して、そのエネルギーは様々な質に転化しますが総量は変化せず保存されます。
質量、運動、位置、化学エネルギーと互いに変換可能で、最終的に熱エネルギーになります。
エネルギーは利用のされ方で様々に区別して名付けられます。
核、光、風、波、潮、石油、石炭、自由、等々

変化に対する保存は普遍性です。
普遍性は変化を超えて保存されます。
変化に対する保存は個別性でもありす。
個別性は変化にあって他と区別される部分を保存します。
個別秩序は非平衡開放系をなし、常に作用を受けながら保存されます。
変化に対する保存は恒存性です。
恒存性は非平衡開放系のパターンを保存します。
恒存性は代謝系として実現します。

静止は保存される秩序系の表現を受容しての表現です。
静止は相対的表現です。
存在はすべて運動、相互作用で実現していて静止することはありません。
存在対象表現を受容しての再表現が静止です。

2024.09.07 更新